以前、私は会社での仕事に疲れて休職を経験しました。
この記事では、同じようにお疲れのシステムエンジニア(SE)の皆さんに向けて、私の休職経験を共有し、参考にしていただきたいと思います。
- システムエンジニアの方
- 休職を考えている方
- タスクが積みあがって追い詰められている方
なんで休職したの?
まず、私が休職することになってしまった経緯について、お話します。まず、休職することになってしまった当時の私の状況は、業務の遂行が困難な程、肉体的にも精神的にも疲れ切ってしまった状況でした。
私がどんなSEなのか気になる方はこちらの記事も参照ください。
プロジェクトの状況
当時、私はAWSを新たに導入するプロジェクトにチームリーダとして参加していました。
クラウド技術に疎く、周囲にも詳しい人が少なかったため、新しい領域での作業に手探りで挑戦していました。
新規開発の厳しさ
新規システム開発は保守開発とは異なり、難易度が桁違いに高いことがあります。
プロジェクト内での共通ルールが存在しないため、ルールや設計を築くためにはステークホルダとの合意が必要で、非常に困難な作業です。
このプロセスは精神的にも肉体的にも負担が大きかったです。
勤務時間
仕事が終わらず、毎日朝9時から夜の2時、3時まで作業をしていました。
食事を取る時間もなく、栄養不足とレッドブルで身を支えていました。
この生活が続くうちに、体力を失い、200メートルの距離でも疲れてしまうほどでした。
対人関係
肉体的なダメージでだけではなく、精神的なダメージも受けていたと思います。
もともと、コミュニケーションが得意ではなかったこともあり、新しいプロジェクトに配属されて、仕事関係の人間関係を一から構築することになってしまったストレスもあったと思います。
また、部下を育て切ることができず、1人でスケジュールの管理から資料の作成まで抱え込んでしまい、身動きが取れない状態になってしまいました。
うまく部下に対して指示ができず、思うような成果物を作れないことから、段々精神的にも参っていったような気がします。
現れた症状
休職を決断する前に、私は次のような症状に直面しました。これらの症状があれば、限界を超えているサインかもしれません。
思考能力・集中力の低下
1点目が思考能力、集中力の低下です。この低下は業務を遂行する上で致命的でした。
タスクの段取りを考えることができなくなっていき、結果どのタスクも進まない状態に陥っていました。同僚と会話していても、内容が右から左に抜けていくような感覚がありました。
食欲不振
食事が減少し、栄養補助食品しか口にしませんでした。
極度の体力の低下
疲労により体力が低下し、歩行速度が遅くなりました。
朝起き上がれない
また、頭痛により朝に起き上がることができない状態にもなりました。同じ症状が出ていたら危険かもしれません。
追い詰められて診療内科へ
体力と精神的に追い詰められた私は、妻の助言で診療内科を受診しました。
当時の私は判断力が低下し、何をすべきか分からない状態でした。家族のサポートがあって本当に幸運でした。
診断結果は「適応障害」で、医師から今のプロジェクトでの働き方は難しいとの診断を受け、休職を決断しました。
適応障害: ストレスにより引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態です。
仕事に疲れてしまったシステムエンジニア(SE)さんへ
苦しくなってしまったら思い切って休んでも良い
今回、休職を始めてしてみて感じたことですが、明らかにキャパオーバーでどうしようもなくなってしまったら、思い切って休んだ方が良いと感じました。
この記事を読んでいる方には「代わりがいないんじゃないか?」とか「会社や同僚に迷惑がかかるんじゃないか」とか不安を感じている方もいるかもしれません。
ですが、自分のキャパをオーバーしてしまった以上、1人で仕事を収束させることも厳しい状態なのです。一人で抱え込んで潰れてしまうよりも自分を守ることを優先すべきだと思います。
会社(プロジェクト)はなんとかなる
前述しましたが、私は、休職する時に一番不安だったのが、「私の代わりがいないんじゃないか?」という不安でした。
万が一私がいなくなってしまったことでプロジェクトが破綻してしまい、顧客との取引を私が原因で打ち切られてしまったら、私はどうなるんだろう・・・と考えたのです。
ところが、いざ休職をしてみると、代わりの人員がアサインされてプロジェクトが破綻することはありませんでした。
まずは、どうか自分の身を守ることを優先して考えてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。私がこの記事で伝えたかったことは、どうか自分を最優先に考えてみてほしいということです。
自分を責めずに、休職することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。では!