文系SEはきつい?
今回は、「文系SEはきつい?」というテーマでお話していきます。
「IT企業に就職したいけど、理系の人に混ざってやっていけるのかな?」
「文系なのにプログラミングなんてできるの?」
「そもそもSEの仕事内容がよく分からない・・・」
文系出身でシステムエンジニアを目指したり、就職したりすると、こんな不安がでてきますよね。
今回は、文系がSEになっても大丈夫なの?という不安にこたえる記事を書きました。
・文系出身だけど、IT業界でやっていける?
・文系出身エンジニアって理系出身に比べて劣っている?
結論:文系SEで不利になることはありません!
結論から言うと、文系だからといって、不利になることはありません。
文系SEは全体の30%いる
2020年のIT人材白書によると、文系エンジニアの割合は全体の約30%もいます。
私の部署も半数は文系SEです。
また、私も文系出身ですが、要件定義からリリースまで、一通りの業務を担当しています。
私の経歴もよろしければどうぞ。(新卒時はダメダメエンジニアでした・・・)
文系SEが苦労するのは最初の半年だけ
私が「文系だから」という理由で苦労したのは、最初の半年(研修期間)だけでした。
同期の理系の子があまり優秀でなかった、ということもありますが、
入社時に理系の子が持っているアドバンテージは
「プログラミングが速い」
ことぐらいだと思います。
情報処理の資格も持っていないような同期だったので、半年後には基本情報を取得して、理系の子たちには差をつけることができました。
中堅エンジニアになった視点から見ても、
情報処理の資格を持っている文系 >>>>>資格のない理系
だと思います。
文系SEが苦労するのは最初の半年だけだと言える理由
文系SEが最初の半年だけしか苦労しない、と考えるのは、理系の知識がSEの仕事にほとんど必要ないからです。
ロジカルな考えができれば、理系の知識は不要
先ほど、理系のアドバンテージに
「プログラミングが速い」こと
を挙げましたが、SEの仕事では、「プログラミングが速い」ことはあまり重要ではありません。
それよりも
顧客の要求を機能に落とし込む設計能力
バグのないシステムを納品する品質管理能力
が重要になってきます。
プログラミングだけ速くても意味がない
システム開発には、要件定義から、リリースまでの工程があります。
↑システム開発の工程
どの工程も重要ですが、特に重要なのが要件定義と外部設計です。
この工程を間違えてしまうと、後に大きな手戻りになり、開発全体が遅れてしまうためです。
プログラミングの速さが必要になるのでは、内部設計、コーディングぐらいでしょうか。
このことからも
「プログラミングが速い」
ことが、さほど重要でないことが分かるかと思います。
文系SEがつまずくポイント
とはいえ、入社後の研修では文系SEの方がつまづきがちです。つまづくポイントは2つあります。
タイピングが遅い
研修の時に理系との差を感じるのが、タイピングの速度と正確性です。
私は学生時代から誤字脱字が多かったので、全てを正確にタイピングするのがとにかく苦痛でした。
プログラミングでは、大文字と小文字、半角と全角、全て正確にタイピングできないと動いてくれないので、大変でした。
プログラミングが遅い
次に苦労するのが、プログラミングの遅さです。
文系出身だと、プログラミングを1から学ぶことになるので、スラスラとコーディングが進みません。
変数を宣言して、変数に代入して、とりだして、DBにアクセスして、、、
と何時間もかけながらコーディングするうちに、理系の子たちは倍以上もコーディングを進めてしまいます。
経験の差がモロに出ます。
研修でつまづかないためには事前のプログラミング学習がおススメ
研修でつまづいても気にする必要はないですが、研修が辛いのは間違いありません。
辛すぎてギブアップした同期もいました。研修が辛くなりたくない方は以下の学習がおススメです。
- Javaなどの開発言語
- DB(SQL)
- LINUX
おススメの学習方法はUdemy。2000円程度で、プログラミング学習ができます。(書籍を買うと3000円ぐらいするので、コスパが良いです!)
Udemyについては、以下に詳しく書きましたので、参考になれば嬉しいです!
①【 5日でできる】はじめての Java プログラミング入門
③はじめてのSQL ・データ分析入門 -データベースのデータをビジネスパーソンが現場で活用するためのSQL初心者向コース
④もう怖くないLinuxコマンド。手を動かしながらLinuxコマンドラインを5日間で身に付けよう
文系SEの強み
暗い話が続きましたが、文系SEの強みもあります。
文章力は文系の方が上
日本語能力は、文系SEの方が勝っている場合が多いです。
差が出るなと思ったのはメールの出し方や、設計書の書き方。
「分かりやすく伝える」ことに関しては、文系の方が強い場合が多いので、有利になります。
後輩へ教え上手になれる
1年目に沢山失敗しておくと、右も左も分からない人の気持ちや状況が分かるようになります。そのため、2年目以降の後輩へのフォローが上手になります。
後輩や部下へのフォローの仕方は、2年目以降リーダーになったりした時に役に立ちますので、身を助けるスキルになります。
入社前に文系SEがやっておきたいこと
ここからは、更に入社後1年目から周りに差をつけたい方向けの内容です。
「基本情報技術者」の取得
これは若手の時に是非取得しておきたい資格。
この資格を取得しておくと、SE業務の全体像がつかめます。
研修が終わった後に実務を任された時に、会議の内容や、先輩からの指示が理解しやすくなります。入社後3年以内には取得したい資格です。
プログラミング学習
プログラミング学習を行っておくと、研修で辛い思いをしなくて済みます。入社後2~3年は、プログラミングをメインで任されると思いますので、学習していて損はありません。
おススメの学習方法はとにかく手を動かすこと!
何でも良いのでデータベースと連動したアプリを作ってみることをおススメします。
書籍で勉強するよりも、オンライン動画で手を動かしながら覚えるのがおススメ。
Udemyなら、Javaの講座だけでも10000以上の講座が用意されています!
動画の視聴期限もなく、何度でも動画を見て学習できるのが嬉しいポイントです。
コミュニケーションスキルの向上
また、コミュニケーションのコツを抑えておくこともおススメです。
私は、本を読んで伝え方のコツを学びました。おススメの本はこちら。
頭の良い説明すぐできるコツ(鶴野 充茂 著)
1時間ぐらいでサクッと読めます。この本を読めば、ホウレンソウで、何を伝えるべきかがが分かります。
コミュニケーションに悩んだ時は今でも読んでいます。
学習を継続すれば、1年後には差はなくなっている
文系SEとしての心構えをまとめると以下のとおりとなります。
ロジカルな考えができれば、理系の知識は不要
文章力は文系の方が上
学習を継続すれば、理系との差は簡単に埋まる
文系SEだからといって、負い目を感じる必要が全くないないことがお分かりいただけたかと思います。
不安に思っている方の肩の荷が少しでも下りたら嬉しいです。
同じ文系SE同士、頑張っていきましょう!